住宅分電盤は、ひと昔前まで大きく存在感のあるものとして知られていました。大きく黒いサービスブレーカーがついていて、漏電遮断器やブレーカーが並ぶなど場所を取ってしまう問題もありました。電気の上限も30A程度になり、大きな電力を消費するエアコンを使うと、途中で落ちてしまうことも…。
今は、分電盤の多くに樹脂が使われ軽量化が進んでいますが、当時は電気を絶縁した状態で安全に使用できるように「陶器」をメインに使用していました。その後、2000年以降に登場した分電盤は、漏電遮断器が一回り小さくなったこと、HEMS対応のものが登場するようになり、見た目も大きく変わっていきました。
分電盤といえば、電力会社の電力を購入して消費するものでしたが、内側でも発電し消費にも分電盤内部で行われるように変わっていきました。電気の供給元に太陽光発電が増えたことがもちろん、電気自動車の普及もあり時代とともに進化しています。